天川晃最終講義 戦後自治制度の形成

戦前から占領期を経て、戦後地方自治制度の完成期までを、大胆なモデル化と緻密な資料の読み込みで展望。戦後自治史の金字塔とも呼ぶべき天川史学の集大成。

戦後地方制度改革は、1943年の戦時制度改革を転換し、大正デモクラシーと普通選挙制度の時代の地方制度を復帰させる動きから始まる――。
余人の追随を許さない占領期研究を基盤に、1930年代から60年代までを俯瞰する1冊。

*本書は、放送大学教材『自治体と政策』(共著、2009年)を底本に、2016年12月より4回に分けて行われた連続講義「戦後自治制度の形成」をもとに再構成されました。本年4月、天川先生のご逝去以後、編集部にて刊行準備作業を引き継ぎ、このたび発刊の運びとなりました。


目次
刊行によせて 來生新
序章 昭和期地方制度改革の課題
第一章 戦時自治制度改革
第二章 占領改革の構図
第三章 知事公選制の導入
第四章 地方自治法の制定
第五章 内務省の解体
第六章 戦後地方自治制度の形成
天川晃主要著作一覧/年譜


天川晃(あまかわ・あきら)
政治学、占領期の政治過程。横浜国立大学名誉教授、放送大学客員教授。主な著書に『占領下の神奈川県政』『占領下の日本』『占領下の議会と官僚』(以上、現代史料出版)、『戦後日本 占領と戦後改革』全6巻(岩波書店、共編著)、シリーズGHQ民政局資料「占領改革」『第8巻 地方自治1』『第9巻 地方自治2』(丸善)ほか多数。

來生新(きすぎ・しん) 法律学。横浜国立大学名誉教授、放送大学学長。
型番 978-4-86528-185-9
販売価格
2,420円(税220円)
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