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詩・短歌・俳句・川柳
愛は愛は愛は
伝染ってもいいかと愛は愛は愛は ――時実新子
80年代に川柳句集『有夫恋』が大ベストセラーとなり、川柳界の与謝野晶子と呼ばれた時実新子。大人の情愛を17音字で描き、女性たちの共感を呼んだ句は、今も色褪せることなく輝き続けている。 2007年に惜しまれてこの世を去った時実新子は、今年で生誕90周年となる。この記念すべき年に、新子の魂を受け継ぐ「現代川柳」編集部の手によって編み直された、川柳アンソロジー決定版。全集未収録句・未発表句を含む珠玉の352句を収録。
玉葱のツンと緑のエゴイズム
体内にオリオン誕まれたるを秘す
手に持つと葡萄の房も共犯者
愛そうとしたのよずっとずっとずっと
蝶の道まちがいきって美しや
❖目次
つんつん
ぽかん
ずきん
ゆらり
あとがき ふたたびの花ある一歩
時実新子(ときざね・しんこ)
1929年岡山県生まれ。川柳作家。17歳で結婚。25歳で神戸新聞川柳壇に初投句、48歳で同川柳壇選者。著書に句集『新子』『有夫恋』『愛走れ』など。『川柳新子座』シリーズ。エッセイ集『愛ゆらり』『死ぬまで女』『悪女の玉手箱』など。87年編集者・大野進と再婚。96年2月「川柳大学」創刊。2007年没。
「現代川柳」編集部
曽我六郎(大野進)が2008年5月川柳専門誌「現代川柳」創刊。2011年大野没。現編集長:渡辺美輪。編集部員:中野文擴・夕 凪子・前田邦子・門前喜康・茉莉亜まり。
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1,650円(税150円)
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