仕事本　わたしたちの緊急事態日記

みんなのコロナ文学誕生!!!
累計5万部突破の人気アンソロジー、緊急出版!!!

2020年4月7日、緊急事態宣言発令ーーー。
タクシー運転手からホストクラブ経営者まで、コロナ禍で働く77人の“お仕事”日記アンソロジー。

スーパーで働いている人全員リスペクトするようになった。
ーーパン屋（田中絹子（仮名））

明日も今日と同じ日がやってくるだろう。かかってこい。
ーーミュージシャン（尾崎世界観）

イルカ達はのんびりというより、とても暇そうに見えた。
ーー水族館職員（浅川弘）

日々ギャンブルでもしてるみたい、今日もとりあえずなんもなかった、けど明日は？って感じでやってくっかない……。
ーー介護士（いしあいひでひこ）

感覚に任せて言葉を連ねると絶望的な言葉ばかり出てくる。知らぬうちに時勢の影響を受けているのか。弱っ。こころ弱っ。もっと陽気にいけ、どあほっ。
ーー小説家（町田康）

この“生活”は誰かの“仕事”が支えている。


2020年4月、働き方は一変したーーー。
タクシー運転手からホストクラブ経営者まで、コロナ禍で働く77 人の“仕事” 日記アンソロジー。

❖目次❖
はじめに

�機’笋�
パン屋　田中絹子（仮名）
ミニスーパー店員　にゃんべ（仮名）
惣菜店店主　ともこ（ 仮名）
書店員　花田菜々子
製紙会社営業職　Ｔ ・Ｍ（ 仮名）

�供￣燭�
ごみ清掃員　マシンガンズ滝沢
運送会社配達員　保元誠
タクシー運転手　與那城敬人

�掘‘�う
ミュージシャン　尾崎世界観
ライブハウス店員　田中萌
純喫茶店員　僕のマリ
映画館副支配人　坪井篤史
女子プロレスラー　ハイパーミサヲ
留学生　伊子

�検［┐い�
ホストクラブ経営者　手塚マキ
校長　中野浩

�后‥困�
葬儀社スタッフ　赤城啓昭
馬の調教師　山田質
水族館職員　浅川弘
教師　アポロ（ 仮名）
美容師　瀧澤友美子
ピアノ講師　大峰真衣
客室乗務員　小田沙織（ 仮名）
介護士　いしあいひでひこ

�此”舛�
イラストレーター　新井リオ
ドイツ在住イラストレーター　高田ゲンキ
画家　長嶋祐成
漫画家　瀧波ユカリ
漫画家　ヤマシタトモコ
漫画家　大橋裕之

�察―颪�
小説家　町田康
小説家　温又柔
校正者　牟田都子
作家・広告制作企画者　浅生鴨
俳句作家　佐藤文香
文筆家　ワクサカソウヘイ
ライター　清田隆之
評論家　川本三郎

�次（垢�
夫婦問題カウンセラー　高草木陽光
精神科医　星野概念
文化人類学者　樫永真佐夫
ジャーナリスト　轡田隆史

�宗〜呂�
映画監督　山下敦弘
舞台人　天真みちる
劇団　劇団KAKUTA
　津吹由美子
　多田香織
　野澤爽子
　森崎健康
　吉田紗也美
　若狭勝也
　細村雄志
　酒井晴江
　置田浩紳
　谷恭輔
　異儀田夏葉
　高橋乱
　桑原裕子
　成清正紀
メディアアーティスト　藤幡正樹
美術家　片山真理
振付家　北村明子
写真家　南阿沙美
落語家　立川談四楼

�勝ー蕕�
内科医　榎本祐子（ 仮名）
歯科医　かねごん（ 仮名）
薬剤師　ベージュのアン（ 仮名）
保育士　Yukari（仮名）
専業主婦　浦井裕美（ 仮名）
ブック・コーディネーター　内沼晋太郎

Ⅺ　繋ぐ
旅行会社社員　青木麦生
イラン観光業　ファルド・ファルズィン
台湾の蕎麦屋経営者　大洞敦史
IT企業社員 かん
美術館館長　住友文彦

Ⅻ　導く
農業指導者　道法正徳
経営学者　中沢孝夫
占星術家　鏡リュウジ

コロナ年表
二〇二〇年四月一日〜三〇日

はじめに

　仕事、終わり〜。今日のお風呂は、登別温泉風かな別府温泉風かな。なんていう、ついこの間までのおだやかな日常は、コロナウイルスによって一変させられました。仕事がなくなったり、やり方が変わったり、突然忙しくなったり。ほかの人の仕事が気になりはじめました。この危機、どうやって乗り越えるんだろう？
　緊急事態宣言が発せられた日、左右社編集部はすぐさま、仕事をテーマにした本をつくるべく、七七人のさまざまな職業の人たちに、四月の日記を書いてもらうようお願いしました。それを構成したのが本書です。
　有名な人も無名な人も、二〇代も八〇代も、命の危険を感じながら治療する医者も、風評に悩まされるタクシー運転手もいます。日記を読むうちに、これまで職業名でしか認識していなかった人も、ひとりひとりの素顔が見えてきました。翻ってみれば、納豆を食べる幸せひとつとっても、どれだけの人の仕事でなりたっているか。
　ひとつの仕事は、誰かの生活につながり、その生活がまた別の人の仕事を支えている。本書は仕事辞典であると同時に、緊急事態宣言後の記録であり、働く人のパワーワードが心に刺さる文学作品でもあります。
　仕事は続くよ、どこまでも。
販売価格
2,200円(税200円)
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