デザイン偉人伝

グラフィック・デザインの道を切り拓いた16人の偉人たち!
「デザイン」という言葉が生まれる以前からデザインの偉業は成されていた!トリミングの達人・俵屋宗達、オールオーバーの先駆者・モネなど、偉人たちの手法や着想のヒントを時代背景とともに解き明かす。目からウロコのデザイン史!


★愛書家必読! 500 年以上前に本の基本構造をデザインしたマヌーツィオ、ページレイアウトに革新をもたらしたマラルメの偉業
★美術史では語られてこなかった長谷川等伯、モネ、デュシャンなど芸術家たちの革新的なデザインを図版をもとに解説!
★人びとの命を救ったナイチンゲールのグラフ、戦時下のパリに明るさをもたらしたシェレのポスターなど歴史デザインから読み解くと新たな発見が!

「デザイン」作業とは、アートのように毎回一から考えるのではなく、先人の功績・知恵を糧に、あるいは利用して、そこにアイデアを積み上げていく。エル・リシツキーいわく「思考の経済学」である。アイデアを高めるために先人の知恵がある。 (本書「はじめに」より抜粋)

❖目次❖
はじめに

1501 携帯できる本をつくったマヌーツィオ
1593 フラットカラーで余白に意味をみつけた等伯
1617?/1924 トリミングの力を魅せたロトチェンコと俵屋宗達
1858 円グラフで統計の力をみせたナイチンゲール
1869 文字を絵として扱ったシェレ
1897 レイアウトに機能美を求めたマラルメ
1904/1947 オールオーバーへの道を開いたモネとポロック
1905 CMデザインの定型をつくったベルンハルト
1912 文字をノイズとして扱ったマリネッティ
1917 「選ぶこと」をみつけたデュシャン
1921 三原色を極めたモンドリアン
1928 周縁レイアウトにこだわったチヒョルト
1932 本の形に黄金比を適用したマーダーシュタイク
1934 スピード感を線に託したローウィ

おわりに
図版引用リスト
参考文献


松田行正(まつだ・ゆきまさ)
本のデザインを中心としたグラフィック・デザイナー。自称デザインの歴史探偵。「オブジェとしての本」を掲げるミニ出版社、牛若丸主宰。『眼の冒険』(紀伊國屋書店)で第37 回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。近著として、『デザインってなんだろ?』(紀伊國屋書店)、『RED』『HATE !』『急がば廻れ』『デザイン偉人伝』『アート& デザイン表現史』(左右社)、『デザインの作法』(平凡社)、『にほん的』(河出書房新社)、『眼の冒険』『線の冒険』(ちくま文庫)、『独裁者のデザイン』(河出文庫)などがある。
http://www.matzda.co.jp
販売価格
2,200円(税200円)
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