増補 自己を見つめる

この本を読んで、もう一度前向きに生きようと思った。

ニーチェやハイデッガーらのことばをまじえ、
崩れ落ちそうになる気持ちを支え引き締めてくれる静かなロングセラー。
多くの熱心な聴講生を集めた伝説の講義から生まれた名著に、
著者が愛読してやまなかったふたりの哲学者への追悼を込めた2篇を増補した新装版。


「真摯に生きようとする人にとって、励ましになる本」

「今時珍しい、正面突破の人生哲学の本。このような血潮と涙の吹き出るような講義をしていたとは驚きだ」(44歳男性)

「深い内容を持ちながら、易しい言葉でつづられた名著だと思います。繰り返し読みたい本です」(64歳男性)

「物事を考えるにあたっての思考の整理方法の入門となる」(60歳男性)

「娘へのプレゼントに購入した」(67歳男性)

(寄せられた愛読者はがきより)


「人は、多くの場合、無言のまま、誰にも相談することのできない、こうした人生の重大問題を抱えて、悩みながら生きている。私が本書『自己を見つめる』において、語りかけたいと思っている読者は、そうした優しく敏感で、傷つきやすい、心豊かな人、慰めもなく、苦しみながら、しかし立派に生きる務めを果たそうとしている人である」(まえがきより)


❖目次
まえがき
第一章 経験
第二章 時間
第三章 境遇
第四章 遍歴
第五章 自己
第六章 生き甲斐
第七章 仕事
第八章 孤独
第九章 愛
第十章 他者
第十一章 世間
第十二章 運命
第十三章 不幸
第十四章 老い
第十五章 死
増補 ハイデッガーとニーチェ
  樅の木の歌 ハイデッガーの訃音に接して
  「永劫回帰」小考
解説
 放送大学における渡邊先生 佐藤康邦
 渡邊哲学の真髄 榊原哲也


渡邊二郎(わたなべ・じろう)
哲学者。放送大学名誉教授、東京大学名誉教授。専攻は西洋近現代哲学。著書に『ハイデッガーの実存思想』『ハイデッガーの存在思想』(以上勁草書房)、『ニヒリズム』(東京大学出版会)、『構造と解釈』『英米哲学入門』『芸術の哲学』『はじめて学ぶ哲学』『現代人のための哲学』(以上ちくま学芸文庫)、『歴史の哲学』(講談社学術文庫)、『人生の哲学』(角川ソフィア文庫)などがあり、『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)に集成されている。
販売価格
1,980円(税180円)
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