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ノンフィクション
わたしが先生の「ロリータ」だったころ
宇垣美里さん推薦! サポートを求める生徒と、ふたりの関係をナボコフ『ロリータ』になぞらえる教師。 芸術の名の下に美化されてきた、「大人の男と少女の恋愛」という関係性に楔を打つノンフィクション。
これを読んだらあなたはもう『ロリータ』をかつてのようには読めないだろう(サンフランシスコ・ブック・レビュー)
これは紛うことなき搾取の記録
素直で未熟で柔らかな若者の不安定な心は
悪意ある大人に簡単に踏み荒らされ
長く暗い影を落とす
守ることこそが大人の使命のはずなのに
ああ今すぐ飛んでいってあなたは悪くないよって抱きしめてあげたい
──宇垣美里(フリーアナウンサー)
孤独な高校生のアリソンは、新しく赴任してきた英語教師のノース先生と出会う。
先生は彼女の文才を見出し、放課後に文芸創作の個人指導をするように。
コーネル大学を卒業しナボコフの『ロリータ』を愛読する、知的でセクシーな彼に惹かれてゆくアリソン。
しかし、それは恋愛に見せかけた抑圧の日々のはじまりだった……。
古今東西、数々の作品で描かれてきた「大人の男と少女の恋愛」という図式の加害性を暴き、支配的関係から自らの知性と文学批評の力で逃れた少女が大人になって綴ったメモワール。
※本書には性暴力の描写があります。
彼女は虐待者の掌の上で苦しめられる運命を背負っているのではなく、そのガラスの檻をこわして、自分の人生を歩むことのできる女性なのだ。
──ハンナ・ティンティ(『父を撃った12の銃弾』著者)
この強力なメモワールは、「抗いがたい性的魅力を持った子ども」という文学的・社会的風潮を批判する警告としての機能も果たしている。印象深く、挑発的な告発だ。
──パブリッシャーズ・ウィークリー
スピード感あってサスペンスフル、のめり込ませるようなストーリーテリング
──カーカス・レビュー
この美しく力強いメモワールは書かれなければならなかったのだ。
──コロンビア・ジャーナル
これは、言葉についての本。物語についての本。誰かの語る物語に囚われるのではなく、自分の物語を語ることについての本。
これを読んだらあなたはもう『ロリータ』をかつてのようには読めないだろう。
──サンフランシスコ・ブック・レビュー
アリソン・ウッド(Alisson Wood)
作家、英文学講師。ニューヨーク大学で美術学修士号を取得後、同大学で創作講座の教鞭を取る。《ニューヨーク・タイムズ》、《ヴォーグ》、《ヴァニティ・フェア》などに寄稿。文芸コミュニティ・webマガジンのPigeon Pagesを主宰している。本書が初の著書である。
服部理佳(はっとり・りか)
翻訳家。早稲田大学法学部卒業。主な訳書に、『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』『オン・ザ・カム・アップ』(岩崎書店)、『失われた芸術作品の記憶』(原書房)、『わたしは贋作』(早川書房)ほか。
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