音楽交流のはじまり 19世紀末ウィーンと明治日本

ウィーンと日本、ふたつの文化が出会った高貴で煌びやかな時代

ウィーン楽友協会資料提供の絵画、自筆譜、書簡などを収録。専門家による論考を日独バイリンガルで掲載。
・明治天皇に贈られたはじめてのグランド・ピアノ
・岡倉天心のウィーン視察
・ブラームスが聴いたとされる「六段の調」
・国産オルガンの生産のはじまり
・宮内省楽部のオーケストラ
・ウィーンへの日本初の留学生、幸田延

約150年前にオーストリアの使節団が日本に訪れたことをきっかけに、修好通商航海条約が結ばれた。それを機に、文明開化時期の日本に西洋の音楽はどのように流入したのか、
またオーストリアの人々は日本の音楽をどのように受けとめたのか。
1869年から1900年初頭までの、初期の音楽交流の歴史を、有識者の論考と図版資料によって明らかにする。


目次
はじめに

資料編
01. 外交の開始(1869年)と当時のウィーン
02. 1870年頃のウィーンの音楽生活
03. 当時のウィーン音楽界におけるブラームスとブルックナー
04. 1887年以降の音楽と文化の交流

論考編
01. 日本の皇城における初めてのピアノ  オットー・ビーバ
02. 1870年頃のウィーンの音楽生活 オットー・ビーバ
03. 当時のウィーン音楽界におけるブラームスとブルックナー イングリット・フックス
04. オーストリアの音楽と日本における西洋文化の受容 武石みどり
05. ウィーン楽友協会音楽院の卒業生 幸田延 イングリット・フックス

あとがき ―音楽展覧会を通じた文化交流の軌跡― オットー・ビーバ


オットー・ビーバ 
ウィーン楽友協会アーカイブ・ライブラリー・コレクション室長 (1979–2021)

イングリッド・フックス  
ウィーン楽友協会アーカイブ・ライブラリー・コレクション副室長 (1999–2019)

武石みどり  
東京音楽大学理事・副学長
販売価格
2,860円(税260円)
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