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流動する人文学
イラン立憲革命期の詩人たち
20世紀初頭、近代への夢と犠牲が織りなした特別な季節、イラン立憲革命詩の全体像!
専制王朝打倒をめざした市民革命が、
やがて外国勢力の干渉により潰えていった立憲革命期、
ペルシア詩史のなかでも特筆すべき一時代が築かれた。
暗殺に倒れるまで革命をうたい、祖国と民衆への愛をうたい、
詩法そのものの刷新をめざした詩人たちの生涯と作品を緻密に分析するペルシア文学研究注目の成果
【〈流動する人文学〉シリーズ/関連年表・立憲革命詩アンソロジー付】
平易な言葉で民衆の代弁者となった、アシュラフ。
自ら演奏し祖国愛をうたったシンガーソングライター、アーレフ。
古典定型詩の最後の巨匠、バハール。
反乱に破れソ連で後半生を送った、ラーフーティー。
暗殺に倒れた革命の申し子、エシュギー。
ペルシア詩1000年の歴史を概観しながら、
それぞれに立憲革命期を生きた5人の詩人の生涯と作品を分析する。
巻末のアンソロジー「立憲革命詩集」には以下の詩人たちの代表作を新たに訳出[アディーボルママーレク・ファラーハーニー/セイエド・アシュラフッディーン・ギーラーニー/イーラジ・ミールザー/アリー・アクバル・デフホダー/アーレフ・ガズヴィーニー/モハンマドタギー・バハール/アボルガーセム・ラーフーティー/ファッロヒー・ヤズディー/ミールザーデ・エシュギー]。
目次
はじめに
第1章 文学的風土
第2章 ペルシア詩の歴史的変遷
第3章 立憲革命詩のトポス
第4章 セイエド・アシュラフッディーン・ギーラーニー
第5章 アーレフ・ガズヴィーニー
第6章 モハンマド・タギー・バハール
第7章 アボルガーセム・ラーフーティー
第8章 ミールザーデ・エシュギー
第9章 詩の革新をめぐる議論
第10章 模倣と再創造
終章 炎の詩から光の詩へ
あとがき/参考文献/付録/索引
立憲革命詩集
中村菜穂(なかむら・なほ)
1981年生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程満期退学。大東文化大学、東京外国語大学非常勤講師を経て、現在、大阪大学大学院人文学研究科助教。専門はイラン現代文学。共編著に『イラン研究万華鏡』(大東文化大学東洋研究所)、共訳に『現代イラン詩集』(土曜美術社出版販売)、ジャーレ(アーラム=タージ・ガーエムマガーミー)『古鏡の沈黙──立憲革命期のあるムスリム女性の叫び』(未知谷)など。
販売価格
9,130円(税830円)
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