ふたりたち

踏み込みすぎるちょっとだけ手前で写しとられた人生いろいろ。
こんなふうにまっすぐ人間を見られる南さんがうらやましい。――都築響一



『MATSUOKA!』『島根のOL』で話題の写真家・南 阿沙美による、はじめてのエッセイ集。
友人、夫婦、仕事仲間、親子、人と犬……12通りの「ふたり」の気配を、写真と文章で描き出す。
一番小さくて、一番大きな物語。



関係がそうそう切れない親子、誓うつもりもなかったがなんだかずっと一緒にいてしまうふたり、つかず離れずのちょうどいいふたり。別れたはずがまたくっついたふたり。

(中略)

自分はひとりだなあ、という人が、さみしくならないような本を作りたかった。
それは、私のためでもあった。
私もひとり。この本に出てきた人もみんなひとりずつ。
誰かとふたりになった時に、またおもしろい自分に出会えるように。
私は、そんなふたりをひとり自分の位置から眺めて、写真を撮って、思い出す。
――本書「あとがき」より
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2,200円(税200円)
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