しずおか連詩 言葉の収穫祭

詩人・大岡信の呼びかけで、現代詩でも俳句や短歌ような「座」による共作をやってみよう、とはじまった「しずおか連詩」。
作家や歌人、作詞家など言葉を扱うさまざまな人に参加を呼びかけて、1999年以来続いてきた稀有で豊かで試みの成果をお届けします。





連詩という形式は昔ながらの伝統的な連歌・連句を継いでいるんだけど、

現代詩の世界では〈革命的に〉新しい形式なんです

谷川俊太郎



【連詩のルール】

しずおか連詩のルールは3行・5行のリズムで書き手がかわりながら、40篇をつづける、というシンプルなもの。

個人の詩集とも、アンソロジーとも異なる、眼の前の風景がどんどんと展開してゆくような、楽しく豊かな世界がひろがります。



【参加者:登場順】

井上輝夫/岡井隆/谷川俊太郎/平田俊子/大岡信/木坂涼/野村喜和夫/アーサー・ビナード/新井豊美/河津聖恵/田口犬男/杉本真維子/八木忠栄/山田隆昭/天沢退二郎/小池昌代/穂村弘/和合亮一/大岡亜紀/覚和歌子/田原/四元康祐/川口晴美/城戸朱理/管啓次郎/三角みづ紀/ジェフリー・アングルス/石田瑞穂/福間健二/文月悠光/木下弦二/東直子/岡本啓/町田康/暁方ミセイ/高貝弘也/高柳克弘/カニエ・ナハ/小島ケイタニーラブ/古川日出男/岡本啓/中本道代/長谷川櫂/三浦雅士/マーサ・ナカムラ/巻上公一/水沢なお/木下龍也/田中庸介/堀江敏幸



本書では捌き手が大岡信(2005〜2008)から野村喜和夫(2009〜)に替わり、若い詩人・歌人が積極的に参加するようになった2005年から2022年までの成果を収録しています。



【目次】

はじめに

泡雪の富士 の巻 井上輝夫/岡井隆/谷川俊太郎/平田俊子/大岡信*(2005)

馬の銅像 の巻 岡井隆/木坂涼/野村喜和夫/アーサー・ビナード/大岡信*(2006)

ガラスの船 の巻 新井豊美/河津聖恵/田口犬男/野村喜和夫/大岡信*(2007)

しなやかな声 の巻 杉本真維子/野村喜和夫/八木忠栄/山田隆昭/大岡信*(2008)

言葉の収穫祭 の巻 天沢退二郎/小池昌代/穂村弘/和合亮一/野村喜和夫*/大岡信(発句・監修)(2009)

不死を仰ぐ島影 の巻 大岡亜紀/覚和歌子/田原/四元康祐/野村喜和夫*(2010)

昨日の森から明日の色へ の巻 川口晴美/城戸朱理/管啓次郎/三角みづ紀/野村喜和夫*(2011)

言葉の縫い針 の巻 ジェフリー・アングルス/覚和歌子/杉本真維子/平田俊子/野村喜和夫*(2012)

水際をめぐる車輪 の巻 石田瑞穂/福間健二/文月悠光/三角みづ紀/野村喜和夫*(2013)

光の館 の巻 大岡亜紀/覚和歌子/木下弦二/東直子/野村喜和夫*(2014)

明るい浦に鳴る音 の巻 岡本啓/覚和歌子/町田康/三角みづ紀/野村喜和夫*(2015)

風の千層 の巻 暁方ミセイ/高貝弘也/高柳克弘/野村喜和夫*(2016)

岡を上りきると海 の巻 大岡亜紀/覚和歌子/谷川俊太郎/四元康祐/野村喜和夫*(2017)

子らが 子らが の巻 カニエ・ナハ/小島ケイタニーラブ/文月悠光/古川日出男/野村喜和夫*(2018)

しが息をしはじめる の巻 岡本啓/覚和歌子/中本道代/穂村弘/野村喜和夫*(2019)

天女の雪蹴り の巻 長谷川櫂/三浦雅士/マーサ・ナカムラ/巻上公一/野村喜和夫*(2020)

変異するウナギイヌ の巻 高柳克弘/東直子/水沢なお/四元康祐/野村喜和夫*(2021)

光を塗りかえる の巻 暁方ミセイ/木下龍也/田中庸介/堀江敏幸/野村喜和夫*(2022)



「しずおか連詩」の過去・現在・未来 編者より 野村喜和夫

参加者一覧

販売価格
2,750円(税250円)
購入数