留守にしております。

へなちょこなかわいらしさから、上質な言葉遊びまで、瀧村小奈生の魅力がいっぱい詰まった本句集を、こころゆくまで楽しんでほしい。――なかはられいこ

「ねじまき句会」を中心に活動する川柳人・瀧村小奈生の第一句集。
栞:佐藤文香、荻原裕幸、なかはられいこ

【収録作品より】
のがのならなんのことない春の日の

これからが躑躅やんかというときに

完璧な曇り空です。あ、ひらく

吊革のように暮らしていますから

かなしいのかしら和蘭陀獅子頭

畳み方がややこしいけど羽なんだ

靴踏んで、ねえ、白すぎるから踏んで

まだすこし木じゃないとこが残ってる

留守にしております秋の声色で

受話器押しあてれば雪の積もる音

あふれない水でいましょう いよう
販売価格
1,980円(税180円)
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