〈中国思想〉再発見

好評につき重版出来! 「儒教侮るべからず。独自の近代化のエンジンを探った泰斗の遺言。」──與那覇潤(帯コメント) 中国の近代は、ヨーロッパから輸入しなくても、中国の思想そのものに用意されていた!そのコアを宋以降の中国思想に求め、それぞれの思想をわかりやすく紹介。 ヨーロッパ的な意味での個人の自由がないことを、中国のマイナス荷とみなすことは正しくない。 むしろ「公」「大同」や「縁」のつながりの中での利他の道徳性に、中国的な個の基盤がある。 そこに改めて注意を向ける必要がある。 ヨーロッパにあるものが中国にない代わりに、 ヨーロッパにないものが中国にあるのである。(本文より)


まえがき
第一章 中国の「天」
第二章 中国の「理」
第三章 中国の自然
第四章 中国の「公」
第五章 宋学の興り
第六章 宋学の展開
第七章 陽明学の興り
第八章 陽明学の展開
第九章 十六・七世紀の転換
第十章 清代から近代へ
参考文献


溝口雄三 (ミゾグチ・ユウゾウ)
中国思想史家。東京大学名誉教授。著書に『中国前近代思想の屈折と展開』『中国の公と私』『中国の衝撃』など。
型番 978-4-903500-29-4
販売価格
1,781円(税162円)
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