日常生活の探究

私たちの毎日の生活には、どのような要素があり、共同体や時代の力はどのように働いてきたのだろうか。また急速な高齢化や長期の不況は、どのような変化をもたらしているのだろうか。
「震災」「生涯独身率」「あなた（小坂明子）」「故郷（唱歌）」「ブログ」「ONE PIECE（マンガ）」「村上春樹」など身の回りのさまざまな要素をとりあげ、私たちの日常生活の構造の変化を明らかにし、さらなる「個人化」のすすむ来るべき時代の生活を考える。

いま私たちは個人化の第二波の渦中にいる。それは個人化の第一波のピークを過ぎた七〇年代後半から徐々に姿を現し、九〇年代半ばから一挙に加速してきた新しいタイプの個人化である。（第四章「個人化」より）
震災であらためて実感させられたもの、それは私たちの「日常生活」が大きな変容にさらされているということだった。これからの社会と生活のあり方を考えるための１冊。


まえがき
序章　震災後の生き方を〈私〉の視点から考える
第１章　日常生活の構造
第２章　人生の構造
第３章　高齢化　日常生活と人生の構造を変化させるもの��
第４章　個人化　日常生活と人生の構造を変化させるもの��
第５章　生活時間の補正　さらなる個人化の時代のライフスタイル��
第６章　生活空間の拡張　　さらなる個人化の時代のライフスタイル��
あとがき


大久保孝治 （オオクボ・タカジ）
ライフストーリー研究。早稲田大学教授。著書に『きみたちの今いる場所』、『日常生活の社会学』『ライフストーリー分析』などがある。
型番 978-4-903500-92-8
販売価格
1,760円(税160円)
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冊