混成世界のポルトラーノ

テクストと写真で描く、現代世界を旅するための航海図。 目的地は、北京、南台湾、ボルネオ、大連、モントリオール、パリ、ダッハウ、ネヴァダ、タスマニア、デリー、大東島、洛山、ホノルル、ラハイナ、そしてヒロ。 文化と文化が出合う地を、旅人の視線で歩き、研究者として捉え直す。 紀行×批評の読書体験。あたらしい紀行文のかたち!


「いっておこう、きみがそこに行ってみないかぎりはたして
どんな可能性が世界にありうることかさえわからない
くっきりとした足跡とその崩壊をその場で体験すること
それが砂浜を歩くことの唯一の意味だった」
(管啓次郎 巻頭詩より)


[目次]
巻頭詩 ポルトラーノのために  管啓次郎
北京、南台湾、ボルネオ     林ひふみ
大連、モントリオール、パリ   清岡智比古
ダッハウ、ネヴァダ、タスマニア 波戸岡景太
デリー、大東島、洛山      倉石信乃
ヒロ、ラハイナ、ホノルル    管啓次郎


管啓次郎(すが・けいじろう)
明治大学理工学部教授。比較詩学。主な著作に『コロンブスの犬』(河出文庫)、『斜線の旅』(インスクリプト、第62回読売文学賞受賞)、書評エッセイ集『本は読めないものだから心配するな〔新装版〕』、詩集『Agend’Ars』『島の水、島の火 Agend’Ars2』(いずれも左右社)などがある。

林ひふみ(はやし・ひふみ)
明治大学理工学部准教授。中文コラムニスト(筆名・新井一二三)、中国語圏映画研究。主な著書に『中国語はおもしろい』(講談社現代新書)、『独立、従一個人旅行開始』(上海訳文出版社)、『台湾為何教我哭(なぜ台湾は私を泣かせるのか)』(台北大田出版)がある。

清岡智比古(きよおか・ともひこ)
明治大学理工学部准教授。フランス文学・文化。主な著作に『東京詩——藤村から宇多田まで』(左右社)、『小さな幸福』(小沢書店)がある。

波戸岡景太(はとおか・けいた)
明治大学理工学部准教授。アメリカ文学・文化。主な著作に『オープンスペース・アメリカ——荒野から始まる環境表象文化論』(左右社)、『ピンチョンの動物園』『コンテンツ批評に未来はあるか』(共に水声社)がある。

倉石信乃(くらいし・しの)
明治大学理工学部准教授。近現代美術史・写真史。主な著作に『反写真論』(オシリス)、『スナップショット——写真の輝き』(大修館書店、2011年日本写真協会賞学芸賞受賞)がある。
型番 978-4-903500-69-0
販売価格
2,860円(税260円)
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