〈こころ〉で視る・知る・理解する

『万葉集』や『となりのトトロ』などを例にたどる心理学の基礎理論。 フロイト理論や記憶のメカニズム、脳科学が明らかにした知見から、”感情”の仕組み、カウンセリングにおける認知療法まで、わかりやすく概観する。

自己実現とは、英語で”self actualization”とか”self realization”という。つまりそれは、自己を現実の行為の中に実現することを意味する。ではどういう自己をどのような行動のうちに実現したらよいだろうか。それを考えるには、まず私たち自身がどういう存在であるか、また、どういう存在でありうるのかを知らなければならない。(第12章「自己実現のすすめ」より)


[目次]
まえがき
第1章  認知と知のありよう
第2章  認知と予期図式、そしてアフォーダンス
第3章  注意
第4章  ことばの記憶と脳内メカニズム
第5章  記憶の新たな視点
第6章  知的理解とフォーカシングおよびスキーマ
第7章  共感的理解と主客融合の視点
第8章  感情、情動、そしてこころの原風景
第9章  こころの構図を描く
第10章  カウンセリングと認知の機能
第11章  思いやりと看護のこころ
第12章  自己実現のすすめ
あとがき
引用文献


こやつ・たかあき=心理学。千歳科学技術大学理事長。
主な著書に『認知心理学講座』(東京大学出版会)など。
型番 978-4-903500-68-3
販売価格
1,781円(税162円)
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