米ドルの内幕

冷戦の終結以降、さまざまな荒波に直面しながらも、依然世界経済への大きな影響力を保持するアメリカ経済。その姿を、アメリカ型金融資本主義の特徴、唯一の超大国として帝国化する覇権主義の台頭などを通して描き出す。 これからの日本のためにアメリカの本質を知るための1冊。

パックス・アメリカ—ナも、動揺しつつある現在、世界の変化の行方を知らずして、海路は定まらない。そういう意味でも、アメリカの何たるかを知る必要性は大きい。知識がなければ、マスメディアを通じて流れる多くの断片的な情報に振り回され、自身での判断が出来なくなってしまう。いや、現にそうなりつつあるのではないだろうか。 (序章より)



中尾茂夫(なかお・しげお)
1954年生。明治学院大学教授。経済学博士。シカゴを皮切りにワシントンDC、トロント、ロンドン、ロサンゼルスなどの欧米、ならびにバンコクや北京、上海などアジア各地で講義や研究報告、経済調査を重ねる。これまでの著書に、『ジャパンマネーの内幕』(岩波書店、エコノミスト賞)『ドル帝国の世紀末』(日本経済新聞社)『ハイエナ資本主義』(ちくま新書)『円は沈むのか?』(春秋社)など多数。
型番 978-4-903500-61-4
販売価格
1,980円(税180円)
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