左右社

社会学者・大澤真幸が、対談と論文で現代社会を特集形式で考える月刊誌「Ｏ［オー］」創刊！ 創刊号は、ペシャワール会の中村哲氏との対談収録。中村医師らによる20キロを越える灌漑用水路は15万人のアフガニスタンの人びとの命を救っている。この奇跡的な活動を、「すばらしい中村さんたちだからこそできた」とするのではなく、「中村さんたちができた以上誰もができうる、そう考えてみる」という観点から、 ありうべき社会の構想を提示する。 人が、人と人とのつながりのなかで生きるとはどういうことか。特集「連帯のあたらしいかたち」〈ランダムな線〉。



「『O』を読み、感動した。　日本をひきうける心がまえを感じた。」鶴見俊輔


［目次］
特集「連帯のあたらしいかたち」〈ランダムな線〉
1　対談　中村哲 × 大澤真幸　真理は地下水みたいなもの

2　論文　大澤真幸　〈子なるイエス・キリスト〉のように

参考資料
中村哲年譜
中村哲主要著作／作品解説
ペシャワール会年表
写真で見るペシャワール会の活動
用水路事業略年表
アフガニスタンデータ
ペシャワール会会則



大澤真幸（おおさわ・まさち）
1958年生まれ。社会学者。著書に『不可能性の時代』『ナショナリズムの由来』、共著に『歴史の〈はじまり〉』など。

中村哲（なかむら・てつ）
1946年生まれ。医師。ペシャワール会現地代表、ペシャワール会医療サービス総委員長。著書に『医者、用水路を拓く』など。